文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「ビジネス力」

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データサイエンティストには「ビジネス力(BUSINESS PROBLEM SOLVING)」「データサイエンス力(DATA SCIENCE)」「データエンジニアリング力(DATA ENGINEERING)」という3つの能力が必要とされており、文系ビジネスパーソンが「データエンジニアリング力」と「データサイエンス」を高めるのにおすすめの学習教材についてはそれぞれ別記事でご紹介しました。

・文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データエンジニアリング」
・文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データサイエンス(統計学)」
・文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データサイエンス(数学)」

今回は3つ目となる「ビジネス力」を高めるためにおすすめな学習教材をご紹介します。

グロービス本、中小企業診断士の教材で学ぶ

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別記事データサイエンティストを目指すための学習ルート「ビジネス力」でお話したように、ビジネス力とは経営全体を俯瞰的に見る力、言い換えれば会社の重要課題を定義できる能力のことです。これはコンサルタントが身につけている能力に比較的近いものであるため、ビジネススクールが出版している関連本を読むのが効率的です。

例えばビジネススクールの「グロービス経営大学院」が出している通称「グロービス本」は、ロジカルシンキング、リーダーシップ、マーケティング、経営戦略などの知識を一通りカバーする書籍を数多く出版しています。毎年改定もされており、情報のアップデートもきちんとされています。これらは本屋やAmazonなどで購入できますので、自分の興味ある部分や苦手としている部分を読んでみるのがいいでしょう。

また、中小企業診断士の試験も割と近い内容をカバーしています。中小企業診断士の1次試験は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」の7科目があります。このうち「中小企業経営・政策」はそれほど関係がありませんが、「企業経営理論」はハードスキルの経営戦略、「企業経営理論」はマーケティングや組織マネジメント系のテーマもカバーするなど、ビジネス力に関わりが強いです。中小企業診断士の資格自体を取得する必要はありませんが、試験対策用のテキストは効率的に勉強を進められるためおすすめです。

TAC出版の中小企業診断士テキストはこちら

グロービス本か中小企業診断士のテキストのどちらにするかは、好みで選んで構いません。しかし、繰り返しにはなりますが、グロービスも中小企業診断士も、わざわざ学校にまで通う必要はありません。それならば実務経験を積んだ方がいいです。ただ、実務をするにも一通りの知識がないと不都合が生じるため、予備知識として身につけておくというイメージで勉強に取り組みましょう。

その他、ビジネス書を読むのもいいですが、ビジネス書は最近のトレンドをテーマにした内容である、短期間にトレンドがどんどん変わってしまい、今学んだことが1年後3年後に全く役立たないことも多々あります。そういう意味では時代がたってもそんなに変わらない、ベーシックなものをテキストなどで学んでおいたほうがいいでしょう。会計やマーケティング、HRMなどは時間が経過しても基本的な考え方はそこまで変わりません。生産現場においてもテクノロジーは進化しますが、「生産性をどう高めるか」という考え方自体は普遍的なものだからです。

所属している会社を経営者目線でコンサルティングしてみる

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一方で、インタビュー、レポーティング、プレゼンテーションといったソフトスキルは勉強だけでは身につきません。そのため、私は会社員の方には自分が所属している会社を経営者視点でコンサルティングしてみることをおすすめしています。

自分が所属している会社であれば、経営戦略とは関係のない部署にいたとしても財務データなどの内部情報も手に入ると思いますし、他部署の同期に話を聞いてみるなどいろいろと情報を得る手立てはあるでしょう。それらの情報を元に実際に自分で学んでみた内容をベースにコンサルティングしてみるのはとてもよい練習になります。

さらに、もっと詳しく分析してみたければ部署異動を願い出るなどの手段もとり得るでしょう。今はいろいろな部門からの提案を吸い上げを試みている会社も多いので、そういうことに積極的にチャレンジしてみるなど、まずは自分が所属している会社の中で経営者視点でコンサルティングしてみるのが良いと思います。

副業/複業で他社のコンサルティングを経験してみる

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自分の所属する会社の分析が難しければ、複業/副業で他社のコンサルティングを経験してみることもおすすめです。例えばヤフー株式会社のギグパートナー(副業人材)などでは、ストラテジストやデータアナリストとしてスポットで働ける人に業務を委託しています。登録をしておくと、ポジションに空きがあるとメールでお知らせが来ます。面接を受けて採用されれば、ヤフーから業務を委託されることになります。ミーティングの頻度も高くなく、現在であればオンライン会議が主流なので、副業OKな会社であれば問題ないでしょう。多くはありませんがお金も貰えます。

今後は、日本でもこのような試みをする会社が増えると思います。自分の会社ではない他の会社でコンサルティングの経験を積んだり知識を習得できるのはまさに理想的だと思います。ギグパートナーとして働くと中で、レポーティングをしたりプレゼンをしたりと経験も積めますし、データ分析を通じて色々な部署に携わることもできます。副業でコンサルティングを経験してみるというのは、特にソフトスキル力のアップにはおすすめです。

自社でレポート作成、プレゼンテーション、インタビューの経験を積む

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レポート作成やプレゼンテーションなども自社で経験を積むのが一番いいのですが、それが難しければ先程申し上げたギグパートナーや、クラウドソーシング、オンラインコミュニティーに参加して人とつながり、知識を得ることをおすすめします。特にオンラインコミュニティーにはフリーランスを始めとしたさまざまな人がいるので、そこで経営に関するハードスキルや知識をインプットできます。特に会員数が多いオンラインコミュニティがおすすめです。

そこでインプットした知識を元に、会社やギグワーク、オンラインコミュニティで知り合ったメンバーに対してコンサルティングを複業として提供してみるのです。私は複業として色々な会社で仕事を体験したほうがいいと思っています。色々な会社での経験を通して、この会社の課題はどこにあるかなどの課題解決力は養われていきますが、1社しか経験したことをがないと、これはなかなか難しいです。コンサルティング力の中でもソフトスキルは実践でないとなかなか学べないため、さまざまな会社での経験を積むことをおすすめします。

コンサルティングの基礎を動画で学ぶ

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コンサルティング力に関する動画はオンラインのマーケットプレイス「Udemy」にもありますし、グロービスも本以外に「グロービス学び放題」という動画の授業を提供しています。3,000本以上の動画が、年間プランであれば1ヶ月あたり1,650円(税込)で見放題なので、これもいいのではないでしょうか。半年で1万円強であれば、中小企業診断士のテキストを全部買うよりも安いかもしれません。自分にはビジネスの知識があまりないと感じている人には向いていると思います。

また、ソーシャル経済メディアの「NewsPicks」も「NewsPicksアカデミア」という動画サービスを提供しています。ただ、これは最近トレンドとなっている個別具体的なテーマが多く、ビジネスの基本を学ぶコンテンツは少ないため、基礎的なことを学ぶには向いてないという風には感じます。机で勉強をするというよりは、他社の成功体験の講演を聞くという感じです。トレンドをつかむという意味では良いと思いますが、雑誌の動画版と捉えておいたほうがいいでしょう。

まとめ:

ビジネス力とは、経営全体を俯瞰的に見て、会社の重要課題を定義し、その課題を解決したらどのように会社にとってプラスになるかの因果関係を見い出せる力のことです。そのためにはソフトスキルとハードスキルの両方を学ぶ必要があります。ハードスキルは書籍や動画から、ソフトスキルは実践を通じて、両方を体系的に学んでいきましょう。

私たちは30代から50代のビジネスパーソンに向けて、パラレルキャリア研究会というコミュニティーを運営しています。当研究会は社会人の能力開発をテーマにしており、データサイエンスについても互いに学び合う場を提供しています。

私達と一緒に学んでみたいという意欲のある方、ビジネス英語の向上やパラレルキャリアに少しでも興味がある方は、お気軽にこちらからお問い合わせください。

ABOUTこの記事をかいた人

30代から50代のビジネスパーソンの能力開発を支援するパラレルキャリア研究会を主宰。 【経歴】 京セラ→アマゾンジャパン→ファーウェイジャパン→外資系スタートアップ→独立(起業)。早大商卒、欧州ESADEビジネススクール経営学修士(MBA)。「デジタル戦略コンサルティング(社外のデジタル戦略参謀)」、「講師業」、「Webアプリ開発」、「データサイエンス」を生業にするパラレルワーカー。