私事ではありますが、先日行われた統計検定2級の試験に挑戦し、合格することが出来ました。
ということで、今回の記事は、
- 統計検定2級合格までにどのぐらい勉強すればいいのかの事例を知りたい
- 実際に統計検定2級に合格した人がどのような学習の軌跡をたどったのかを聞いてみたい
という人に向けて、「私の統計検定2級合格の軌跡 ~ 何時間勉強したの?どうやって試験対策したの?」と題して、著者の統計検定2級合格までの軌跡を紹介していきます。
私の統計検定2級合格まで軌跡。何時間学習したの?どうやって試験対策したの?
著者の属性
まずはじめに、著者自身の属性を示しておきます。
- 理系出身であり数学は苦手ではない(なかった)
- 大学2年次に統計学の単位は取得(ただし、ほとんど覚えていない)
- 実務で統計学の知識をばりばり使うことはない
上記の通り、理系出身ということと、大学時代に統計学の単位は取得していたことから、まったくのゼロベースからのスタートとは言えないのかもしれません。
しかし、著者自身はゼロベースからのスタートだというつもりで統計検定2級の学習をスタートさせました。
何カ月前から学習を始めたのか?
著者が今回受験した統計検定2級は、2021年の6月20日に試験が行われました。
そして、著者が統計検定2級の学習を始めたのは、2021年の3月10日となります。
つまり、今回、学習を始めてからおおよそ3カ月で合格を手にすることができました。
合格まで何時間勉強したのか?
著者が統計検定2級の合格までに費やした学習時間は67.5時間です。
この学習時間には「過去問に取り組んだ時間」「統計WEBのサイト上で学習した時間」が含まれます。
一方で、「YouTubeで統計検定関連の動画を見ていた時間」は含んでおりませんので、その点はご了承ください。
では、次に月別の学習時間を見ていきます。
月 | 学習時間(時間) | 学習時間割合 |
3月 | 4.5 | 6.7% |
4月 | 12.5 | 18.5% |
5月 | 7.5 | 11.1% |
6月 | 43.0 | 63.7% |
合計 | 67.5 | 100% |
3月に資格試験に向けての勉強を始めましたが、学習時間は試験が行われた6月に集中していたことが分かります。このことより、統計検定2級は、短期詰め込み型でも、十分合格は可能であると言えるのかもしれません。
なお、学習時間はスマホアプリ「Studyplus」で記録管理をしておりました。本アプリは使い始めてかれこれ4年ほどになる、著者の自学習のモチベ維持のお助け役的存在でもあります。
なお、「Studyplus」については、別記事「社会人の自学学習を習慣化するお助けツール」でも紹介されているので、気になった方はこちらの記事も参考にしてみてください。
合格までの学習の流れは?
最後に合格までの学習の大まかな流れについて紹介します。
著者の合格までのフェーズは大きく3つのフェーズに分けることができます。
- 統計検定2級の出題範囲を抑える
- 過去問をやってみる
- 過去問で解けない問題を重点的に理解する
それぞれのフェーズがどのようなものだったかを紹介します。
1.統計検定2級の出題範囲を抑える
3月から4月の期間は、統計検定で出題される内容を把握するために、「統計WEB」で学習を進めていきました。
スマホがあれば学習ができるので、通勤時間や休日のスキマ時間などに学習することができました。
2.過去問をやってみる
3月から4月の間は、ゆったりしたペースで学習を行っていましたが、5月のゴールデンウィークに、過去問に初めてトライしました。
初めて挑戦した過去問の正答率はおおよそ5割程度でした。最初から高得点を採れるだなんて思ってはいませんでしたが、3月から4月の間に学習し一度は理解できたはずの内容が見事に抜け落ちている事実を認識することができました。
そのあとは、統計検定2級の公式の過去問集を6年分(11回分)購入し、出題の傾向を把握することに重点を置き、ひたすら過去問を解いていきました。
結果としては、ほとんどの回で90分以内に答案を埋めることはできず、また正答率も50%~80%と安定せず、合格ラインには程遠い状態であることを痛感しました。一方で出題の傾向に関しては、「公式の導出であったり複雑な計算問題を解かされることはない」という傾向をつかむことが出来たため、そのあとの学習方針に活かせることができました。
3.過去問で解けない問題を重点的に理解する
結果的に試験対策は、ほぼすべて過去問で行いました。
そして、過去問は合計で6年分(11回分)を2.5周分行いました。
まず、過去問1周目を取り組む中で、90分以内で答案を埋めることができないことが最重要課題だと感じため、2周目では、90分の試験時間内に問題を解ききる練習と、2周目でも解けない問題の復習に重点を置き、取り組みました。
過去問2周目ということで、一度解いたことがある問題を解くことになるのですが、ほとんどの問題で解き直しが必要となる状態だったため、ほぼその時点での実力を確認することが出来たと感じており、2周目に取り組み価値は十分ありました。
そして、この2周目を終えた段階で、制限時間内の70分程度で答案を埋めることが出来るようになり、かつ正答率80%程度と、ボーダーラインの70%を安定して超えられるようになったことで、試験合格が手の届く位置に近づいたという実感を得ることができました。
そして、最後の2.5周目として、2周目で解けなかった問題のみをピックアップし、ちゃんと解けるようになったかの確認を行いました。この2.5周目は試験前日に行いましたが、2周目で不正解だった問題の7割以上を解ける状態まで仕上げることができました。
これだけ解けるようになれば合格はできるだろうという自信を持って、試験当時を迎えました。
試験当日とその後
試験当日は、自宅から試験会場(立教大学@池袋駅)までの移動時間が1時間ほどあったため、電車の中で、苦手な部分を中心に「統計WEB」で復習を行い、試験本番に臨みました。今思えば、移動中の復習は、試験前最後の復習というより、試験前に精神を落ち着かせる効果のほうが高かったように思います。
そして試験本番、2021年6月度の試験問題は、著者がそれまで取り組んだ過去問とは比べられないほど、難しかったです。
答案用紙を埋めるのに試験時間90分をふるふるに使いましたし、自信をもって解けなかった問題がいくつもありました。
試験後SNSなどを見ていると、著者と同じような感想をもっている人ばかりでした。
最後は不安が残る本番となりましたが、紹介した軌跡を経て、しっかりと学びを行った証として、著者は統計検定2級の合格を手に入れることができました。
まとめ
今回の記事では「私の統計検定2級合格の軌跡」というテーマで、著者の実体験を紹介しました。
著者の統計検定2級合格までの軌跡は以下の通りでした。
- 学習開始時期:約3カ月前
- 学習時間:67.5時間(ただしYouTube視聴時間除く)
- 合格までの流れ:主に統計WEB+過去問の繰り返し
今回ご紹介したアプローチは、どこまで再現性があるのかはわかりませんが、これから統計検定2級にチャレンジしてみようと考えている人を後押しできる情報になれば嬉しいです。
また、著者は、統計検定2級の学習を、パラレルキャリア研究会の活動のひとつの「もくもく会」の仕組みを有効活用し進めていきました。
「もくもく会」は、仕事が忙しい中であっても自学習の習慣を途切らせることなく継続させることを後押ししてくれるいい仕組みだと感じております。
この「もくもく会」は「パラレルキャリア研究会(パラ研)新規メンバー募集のご案内」の記事の中でも紹介しておりますので、気になった方はこちらの記事も是非のぞいていってください。
じゃあ。
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