文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データサイエンス(数学)」

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これまで別記事文系ビジネスパーソンこそ統計学を学ぶべき理由において、経営や事業について知見のある文系ビジネスパーソンが「統計学」や「プログラミング」を学ぶことで、データサイエンティストとして即戦力になれることをお話しました。

データサイエンティストに必要とされる「ビジネス力(BUSINESS PROBLEM SOLVING)」「データサイエンス力(DATA SCIENCE)」「データエンジニアリング力(DATA ENGINEERING)」の3つの能力のうち、「データエンジニアリング」の学習におすすめの教材については、別記事文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データエンジニアリング」でお伝えしています。

今回は「データサイエンス力」を構成する統計学と数学のうち「数学」の勉強におすすめの学習教材についてお話します。

・「統計学」の勉強におすすめの学習教材についてはこちら

データサイエンスに必要な数学を取捨選択して勉強する

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データサイエンスで求められる数学の知識には限りがあります。数学に関連する全ての知識が必要となるわけではないので、統計に関係のない分野に手を付ける必要はありません。具体的には下記の知識が求められます。

高校生レベル:数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲ(微分・積分)
大学1・2年生レベル:線形代数
大学3・4年レベル:微分・積分

別記事文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データサイエンス(統計学)」で、統計学の勉強は統計検定の試験対策を中心に進めるほうが効率的だとお話しました。数学も同様で、初めに全てを網羅しようとするのではなく、試験レベルに合わせて知識をつけていくイメージで学習を進めていきましょう。

統計検定2級で求められる数学のレベルを知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

・あなたはどのぐらい覚えている?統計検定2級で必要な数学力

入門から初級レベルの学習は動画と学校がメイン

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数学の動画学習教材としては、大学入試のためのオンライン予備校の「ただよび」がYouTubeで動画を公開しており、これはおすすめです。高校生向けに数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲが公開されています。動画のいいところは、関係のない内容は飛ばせるので、高校数学の必要な部分だけを効率的に視聴できます。データ分析などの講義もあるので、文系の人にも分かりやすいのではないかと思います。初級と中級レベルの動画は無料で視聴できます。

一方で、別記事文系ビジネスパーソンにおすすめの学習教材「データエンジニアリング」でご紹介した「gacco」や「Schoo」といった動画学習サービスでは内容がマニアックすぎるため、あまり講座がありません。

学校は「すうがくぶんか」で高校数学や大学で学ぶ線形代数や微分積分の授業を開講していますし、「和から」でも線形代数の授業があります。しかし、いきなりこの授業を受講したところで内容は分からないと思いますので、そのためにも最初にデータエンジニアリングの勉強をしてデータサイエンスの基礎を学んでおくことをおすすめします。この内容については別記事「データサイエンス初学者が、データエンジニアリングから学ぶべき理由」で詳しくお話しています。

中級以上はメンターの個人指導がおすすめ

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文系の人にとってはどのレベルも難しいかもしれませんが、大学3、4年生の微分積分あたりになってくると内容が非常に難解になりますので、メンターをつけることをおすすめします。漫画調の参考書や理系の人向けの実況中継的な動画コンテンツなどもありますが、それでもやはり文系の人にとってはハードルが高いです。そのため、中級以上のレベルの場合はメンターを作って個人指導してもらうことをおすすめです。私は「すうがくぶんか」の先生に教わっています。

まとめ:

統計学同様に、文系の人にとっては数学の勉強も非常にハードルは高いです。そのため、入門〜初級レベルまでは「ただよび」の動画で学び、中級レベル以上の場合はメンターを見つけてメンターに教材などを相談しながら、一緒に学習ルートを作成し、分からない箇所を中心に個人指導をしてもらう方法をおすすめします。

私たちは30代から50代のビジネスパーソンに向けて、パラレルキャリア研究会というコミュニティーを運営しています。当研究会は社会人の能力開発をテーマにしており、データサイエンスについても互いに学び合う場を提供しています。

私達と一緒に学んでみたいという意欲のある方、ビジネス英語の向上やパラレルキャリアに少しでも興味がある方は、お気軽にこちらからお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

ビジネスパーソンのリスキングを支援するパラレルキャリア研究会を主宰。 【経歴】 京セラ→アマゾンジャパン→ファーウェイジャパン→外資系スタートアップ→独立(起業)。早大商卒、欧州ESADEビジネススクール経営学修士(MBA)。「デジタル戦略コンサルティング(社外のデジタル戦略参謀)」、「講師業」、「Webアプリ開発」、「データサイエンス」を生業にするパラレルワーカー。