リモートワークの魅力と気を付けること

リモートワークの魅力と気を付けること

「リモートワーク」と聞くと、現場の一般社員にとっては働きやすい職場といったように肯定的に捉えられるのではないでしょうか。その一方で、管理者の立場からすると、「リモートワーク」は部下の管理が難しく、すべて肯定的には受け止められないように思います。「リモートワーク」をテーマに、クラウドソーシングでリモートワーカーとして仕事をする魅力と注意点についてまとめます。

リモートワークの魅力とは

通勤で発生するムダがない

リモートワークのメリットの1つは、当たり前ですが通勤の必要がないことです。通勤に使っている時間を年間で計算してみると膨大な時間になります。仮に年間240日会社に出勤したとして、往復の通勤時間が2時間だとすると、年間480時間も電車やバスなどに乗車していることになります。これが10年間続いたとすると、合計で4,800時間が通勤に使われており、日数にすると200日相当を通勤に費やしていることになります。

学習意欲の高い人は、電車やバスの中でスマートフォンで英語学習をしたり、アプリでニュースを読むなど、通勤時間を有効活用しようとしている人も多いでしょう。しかし、東京都心部では朝夕の乗車率は100%以上であることが多く、満員電車で人に押されたりして、集中して取り組める環境とはいえないと思います。また、会社への通勤は時間を消費するだけでなく、車内の混雑によりストレスの要因になっていることも近年指摘されています。

自分で時間がコントロールできる

リモートワークのもう1つの大きなメリットは、時間の融通が利くことです。リモートワークでは、必然的に仕事に対して「時間」ではなく「成果」に責任が発生します。リモートワークでは上司やクライアントが個人を管理できないため、仕事に求められるコミットメントが変わります。

リモートワークでは仕事に対して「時間」で縛られることがないため、期日までに求められた成果以上の仕事を達成すればよいことになります。成果主義の要素が強いため、時間がコントロールできるので、例えば子どもの保育園の送り迎えをすることもできますし、起業の準備をしながら副業としてリモートワークで仕事を受注することもできます。リモートワークは、自分で「時間」がコントロールできるので働き方に多様性を生みます。

人間関係で悩むことがない

会社勤めによる対面での人間関係にはプラス面とマイナス面があります。新入社員のときには、上司や先輩から仕事を教わりながらスキルアップできるメリットが会社勤めにはあります。また、対面での人間関係が良好であれば、仕事のモチベーションにつながります。しかしその一方で、会社での人間関係が苦痛になるケースも近年増えています。国が一定規模以上の事業者に対してストレスチェック制度を義務化したり、健康経営を実践している企業を選定して「健康経営優良法人」の認定をするなどの動きは、社員のストレスが社会問題になっていることを物語っています。ストレスの原因の最も多くは職場の人間関係です。

経済産業省の統計でも、会社員が職場の人間関係で苦しみ、うつ病を発症するといったケースが増えていることが指摘されています。会社の人間関係は、そこから得られるものも多い反面、精神的に圧迫を受けるというマイナス面もあるのは事実でしょう。リモートワークであれば、そうした人間関係のわずらわしさに悩まされることはありません。

もちろん仕事先の担当者との連携はしっかり取らなくてはいけませんが、基本的に毎日相手と顔を合わせることがなければ、人間関係でプレッシャーを受けることもありません。人付き合いのわずらわしさや、人間関係の圧力から解放されます。

余裕を持ったスケジュール管理を徹底しよう

リモートワークでは、「仕事の成果」が会社勤めより厳しく見られます。そのため、仕事で成果を出すためには、それ相応の時間を投資する必要があります。いつその時間を投資するかは自由ですが、時間的な余裕を持っていないと、体調不良になった場合に誰かが代わりにやってくれることは期待できません。

リモートワークで働き続けるためには、締め切り日より3日程度は早く終わらせるくらいのスケジュール管理が大切です。そのため、時間や自己管理が徹底できない人にはリモートワークは向かないといえます。期日ギリギリで終わった仕事では焦りなどからミスも発生しやすく、依頼主と長期的に信頼関係性を築くことは難しいでしょう。

クライアントとの密なコミュニケーションが大切

リモートワークの最も大きな課題は、クライアントや上司とのコミュニケーションです。会社勤めでは、特段の会話がなくてもお互いに毎日顔を合わせて挨拶をしているだけで、表情や仕事の忙しさから相手の状況を察することができます。しかし、それらはリモートワークでは機能しません。そのため、リモートワークでは定期的にクライアントや上司とコミュニケーションを取る時間を作ることがとても大切です。コミュニケーションの手段は対面が望ましいですが、お互い距離が離れている場合にはSkypeやChatWork、Slackなどのコミュニケーションツールを使って互いの表情や声を聞くことで信頼が維持されます。こちらから相談したいことがない場合でも、相手に自分の状況を理解してもらうことが重要です。上司であれば、毎週1回は定例会議のような場を設定する、クライアントであれば途中報告として会社を訪問することが効果的です。リモートワークでは、メールやチャットでのコミュニケーションがほとんどになりますので、こちらから積極的に上司やクライアントと顔を合わせるようにしましょう。

まとめ:

リモートワークは、個人が時間をコントロールできるとても魅力的な働き方です。その分、個人への責任が伴いますし「成果」が厳しく見られます。業務委託契約であれば、継続して成果が出せなければ契約更新はありません。リモートワークは自己管理ができてスキルアップの意識が高い人でないと継続できない働き方といえます。

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ABOUTこの記事をかいた人

ビジネスパーソンのリスキングを支援するパラレルキャリア研究会を主宰。 【経歴】 京セラ→アマゾンジャパン→ファーウェイジャパン→外資系スタートアップ→独立(起業)。早大商卒、欧州ESADEビジネススクール経営学修士(MBA)。「デジタル戦略コンサルティング(社外のデジタル戦略参謀)」、「講師業」、「Webアプリ開発」、「データサイエンス」を生業にするパラレルワーカー。