なぜ、パラレルキャリアが注目されるのか。

なぜ、パラレルキャリが注目されているのか?

パラレルキャリアとは

最初に、「パラレルキャリアってなに?」という人もいると思うので、簡単に説明します。一言でいうと、「本業をもちながら新たなキャリアを築くこと」です。

副業との違いは、収入アップに重きを置くのではなく、自らが「好きなこと」や「得意なこと」でスキルアップを図ることです。

パラレルキャリアという言葉は、意外に古く、1993年に出版された、「明日を支配するもの(邦題)」でドラッガーが唱えた言葉です。

パラレルキャリアとは

パラレルキャリアが注目されている背景

パラレルキャリアが注目されている背景は、いろいろあげられますが、3つのおおきな時代背景があるように思います。

産業のデジタル化

1つは、産業のデジタルトランスフォーメーションです。デジタル化できる分野では人が余り、デジタル化できない分野では人手不足がおこり、人財とスキルが流動化していることです。

人生100年時代の到来

2つめは、LIFE SHIFT(人生100年時代)でいわれている、教育、労働、老後という3ステージ制の終焉です。

人生100年時代では、会社を止めて教育を受け直したり、子どもの教育のために仕事を止め海外に移住したり、老後も生計を立てるために働いたりといった、教育・老後・労働の3ステージが交差する働き方・生き方の変革が起ころうとしています。

人生の変化リスク

3つめは、人生の変化リスクです。結婚、離婚、子育て、介護、終身雇用の終焉、日本経済の衰退、年金制度の無効化など、日本は将来の見通しが立てづらい成熟社会になっています。

このような3つの時代背景から、1つの本業を追求するのではなく、多様なライフステージを対応できるスキルや経験のポートフォリをもつことが大事です。

個人の実力・信用が問われる時代

このような社会変化に対応するための、働き方・生き方改革としてパラレルキャリアが注目されています。

では、パラレルキャリアを実現するために、どのようなことが大切でしょうか。

それは、会社の看板やブランド力ではない、「個人の実力」で仕事が獲得できるか、生業が築けるかが問われている時代です。

自分が属するコミュニティー内での個人の信用が極めて大事です。

100万人に1人の人財になるための考え方

100万人に1人の人財になるための考え方

こちらのスライドは、教育改革実践家の藤原和博氏が提唱する、100万人に1人の人財になるための戦略です。100万人に1とは、オリンピックレベルのメダリストのレベルだそうです。

100万に1人の人財に我々がどうやってなるか、それは異なる3つの分野で能力・スキルを高め、100人に1人の人財になることだと同氏は、指摘しています。

1つの分野で優れようとしないで、人といかに異なれるかが、はるかに重要です。

この考え方は、どのような分野でパラレルキャリアを築くかについても大切な示唆を与えてくれます。

あなたの希少性を高めるために、

では、あなたの希少性を高めるために、どのようなことを始めればよいでしょうか。

資格の取得

よくあるのが、資格の取得です。私は資格の学校で仕事をしているのですが、資格になっている時点でコモディティ化しているので、希少性はないと思います。

資格になっているということは、パターン化されているので、AIなどで自動化されやすいともいえます。

MBAの取得

次は、国内外のビジネススクールでのMBAの取得です。私自身も一応、ファイナンシャルタイムズで世界ランクTop20に入る経営大学院でMBAを取得しましたが、MBAで学んだことは卒業後直ぐに陳腐化(コモディティ化)することを実感しています。

MBAで学んでいる期間よりも、卒業後も学び続けることの方が、ずっと大事です。

職場での能力開発

国内・海外のさまざまな大企業向けに管理職研修やテーマ別研修をしていますが、企業研修は所属している会社や業界でのみ通用することがほとんです。ポータブルスキルにはなり難い内容です。

当たり前ですが、会社は組織開発や会社の戦略を達成することを第一に考えた教育プログラムであり、個人としてどのような働き方を築くかを考える動機付けは会社にはありません。

自己啓発(独学)

多くの20代や30代の若手ビジネスパーソンを中心に、動画学習サービスでプログラミングやウェブデザイン、データサイエンスなどのデジタルテクノロジーを学び、オンラインサロンに加入しネットワークを広げ、複業する人が増えています。

若手ビジネスパーソンのこのような取り組みは、素晴らしいと思いますが、どんなことを学ぶべきか、継続して学び続けられるかなどの課題があります。独りだと、新しいことを学ぼうと始めても、何から始めたらよいかわからない、また忙しくなると優先度が下がり止めてしまう、といったことは誰しも経験があると思います。

同じ分野に興味がある仲間でチームをつくり互いに学ぶ

共感しあえる仲間と興味あることを学ぶことで、チーム内での信用が高まり、新たなコラボが創出される、職場でも友達でもない第3のコミュニティーをつくることが、パラレルキャリア開発には効果的です。

パラレルキャリアの真の目的は、お金を稼ぐことではなく自分らしい「働き方」や「生き方」の選択肢を広げることです。パラレルキャリアは、働き方改革・生き方改革に効果的です。

会社や個人では、本当の意味での「働き方改革」「生き方改革」の実現は難しいという課題感から、実は、20代・30代の若手ビジネスパーソンのパラレルキャリアを実現するために、パラレルキャリア研究会というコミュニティーを立ち上げました。

一緒に学びたい方が、いらっしゃれば、こちらにアクセスしてお問い合わせください。

ABOUTこの記事をかいた人

30代から50代のビジネスパーソンの能力開発を支援するパラレルキャリア研究会を主宰。 【経歴】 京セラ→アマゾンジャパン→ファーウェイジャパン→外資系スタートアップ→独立(起業)。早大商卒、欧州ESADEビジネススクール経営学修士(MBA)。「デジタル戦略コンサルティング(社外のデジタル戦略参謀)」、「講師業」、「Webアプリ開発」、「データサイエンス」を生業にするパラレルワーカー。