データサイエンスや機械学習などの分野で使われているPython(パイソン)は、ここ数年注目度が高いプログラミング言語です。
今回の記事では、
- Pythonに興味はあるけど、プログラミングは得意ではないので少し不安がある
- いきなりスクールに通うのではなく、まずはお試し感覚で気楽に始めてみたい
と考えている人に紹介したい、Pythonを学べるオンラインサービスを6つを紹介していきます。
(※ 本記事は2021年4月18日時点の情報をもとに作成されたものです)
Pythonを学べるオンラインサービス6選
① Progate
Progate(プロゲート)は、ユーザー数210万人(2021年4月時点)を超える、初心者向けのオンラインプログラミング学習サービスです。
Pythonコースでは、「じゃんけんゲーム」「料理注文システム」などの例題を通じて、Pythonの基礎的な内容を学ぶことができます。
また、料金が安く(月額1,078円)、学習時間の目安は9時間程度と短いため週末土日(あるいは休日1日)などの短期間で最後まで学ぶことができるコースとなっております。
Pythonのツールインストールをすることなく学べることも特徴です。
そのため、まずは「まずはPythonがどんなものなのかを触れてみたい」という人に合っているサービスと言えます。
サービス名 | Progate |
---|---|
運営団体 | 株式会社Progate |
料金(税込) | 月額1,078円 |
学習時間(目安) | 9時間程度 |
学習内容 | 「文字列・数値・変数・真偽値と条件分岐・計算」 「リスト・for分、while分・break・continue」 「関数・引数」 「クラス・インスタンス・メソッド」 「継承・infoメソッド・__init__メソッド」など |
受講スタイル | WEBサイト閲覧形式(入力もあり) |
特徴 | ブラウザだけで勉強可能(専用ツール不要) スマホアプリでも学習可能 公開中全コースのプログラミング言語が受講可能 無料で最初の1レッスンを受講可能(会員登録必要) |
②ドットインストール
ドットインストールは、オンライン動画視聴型のプログラミング学習サービスです。
すべてのレッスンが3分以内の動画で提供されているため、すきま時間で気軽に学習できるのが特徴です。
キーボードに触れる環境でコーディングを行い、キーボードに触れられない環境(通勤中など)で予習・復習をすることで、学習効果を高めることに適したサービスかもしれません。
サービス名 | ドットインストール |
---|---|
運営団体 | ドットインストール |
料金(税込) | 月額1,080円 |
学習時間(目安) | 動画時間計:1時間 |
学習内容 | 「変数・文字列・演算・if文・for文」 「関数・返り値・クラス・メソッド」 「リスト・タプル・集合型・辞書型データ」ほか |
受講スタイル | オンライン(動画視聴型) |
特徴 | すべてのレッスンの動画時間は3分以内 Python以外のプログラム言語コースも視聴可能 講師への質問が可能 最初の5つの動画は無償で視聴可能 |
③ PyQ
PyQ(パイキュー)は、Pythonに特化したオンラインプログラミング学習サ-ビスです。
1,000問以上の課題が用意されておりそのコンテンツの幅広さと量が豊富な点に特徴があります。
前述のProgateやドットインストールは、Pythonの基礎的な内容は学べますが、データ分析やWebスクレイピングなどの内容は含まれていませんでした。
一方で、PyQではデータ分析やWebスクレイピングなどのテーマも含まれているため、「データサイエンティストとして必要となるデータエンジニアリング力の基礎を学びたい」と考えている人におすすめしたいサービスと言えます。
サービス名 | PyQ |
---|---|
運営団体 | 株式会社ビープラウド |
料金(税込) | 個人ライトプラン:月額3,040円(税込) 個人スタンダードプラン:月額8,130円(税込) |
学習時間(目安) | 600時間以上(90日間) |
学習内容 | 「Pythonの基礎」 「ユニットテスト、設計」 「Webアプリ開発」 「Django」 「スクレイピング」 「データ分析」 「機械学習」 「統計入門」ほか |
受講スタイル | WEBサイト閲覧形式 |
特徴 | Pythonに特化したオンライン学習サービス 過去質問DBの回覧、質問(スタンダードプランのみ) 1,000問以上の課題(テーマ)あり |
④ Udemy
Udemy(ユーデミー)は世界最大のオンライン学習プラットフォームであり、別記事「データサイエンスを学べるサービス6選」でも紹介したサービスです。
Udemyで提供されているPython関連の教材動画はいくつもありますが、初学者向けにおすすめしたい動画のひとつの「【ゼロから始めるデータ分析】ビジネスケースで学ぶPythonデータサイエンス入門」は、Pythonの開発環境である「Anacondaのインストール方法」や、日本最大のデータサイエンティストコミュニティである「SIGNATE」で扱われているコンペの例題を通じて実践的に学べる動画コンテンツとなっております。
サービス名 | Udemy |
---|---|
運営団体 | アメリカで誕生したサービスであり、 日本ではベネッセと連携しサービスを展開 |
講座名 | 【ゼロから始めるデータ分析】 ビジネスケースで学ぶPythonデータサイエンス入門 |
料金(税込) | 定価19,800円(不定期セールあり) |
学習時間(目安) | 動画時間計:8時間 |
学習内容 | 「Anacondaインストール」 「Matplotlib日本語対応化」 「SIGNATE入門」 「グラフ作成」 「お弁当売上予想」 「優良顧客を探せ銀行の顧客ターゲティング」ほか |
受講スタイル | オンライン(動画視聴型) |
特徴 | Python文法中心ではなく実践中心の内容 セール割引で1,000円台で購入可能 (例:4月13日前後のセール価格は1,680円) 他にもPython関連の動画コンテンツ多数あり |
⑤Pythonチュートリアル(公式)
Pythonチュートリアルは、非営利団体のPythonソフトウエア財団(Python Software Foundation.)が提供する、Pythonのチュートリアル(日本語版あり)ページです。
公式サイトが無償で提供していることが最大の特徴であり、Pythonの中でも特に使われる機能に限定し紹介しているWEBサイトとなります。
一方で、サイトのコンテンツは説明文やコード中心で構成されているため、初学者がこのサイトだけで学習を進めていくのは少し難しいかもしれません。
なので、本サイトは、辞書のように部分的に活用することを検討したいサイトとなります。
サイト名 | Pythonチュートリアル(公式) |
---|---|
運営団体 | Python Software Foundation. |
料金(税込) | 無償 |
学習時間(目安) | 60時間程度 |
学習内容 | 「制御フローツール(if文, for文, break, continue)」 「データ構造(リスト、タプル、)」 「モジュール」 「入力と出力」 「エラーと例外」 「クラス」 「標準ライブラリ」ほか |
受講スタイル | WEBサイト閲覧形式 |
特徴 | Pythonのもっとも特徴的な機能を中心に紹介したチュートリアル |
⑥Python-izm
最後に紹介するPython-izmは、無償で利用できるPythonのWebサイトです。
サイトの運営者情報の表記がないため、個人で運営されているサイトと思われますが、Python初学者向けのコンテンツが豊富に用意されているサイトです。
同サイトでは、Pythonの開発環境のインストール方法から説明があり、テーマ毎にサンプルコードが用意されているため、写経(しゃきょう:教材などのサンプルのコードを読みながらテキストエディターに書き写すこと)による学びに適したサイトとなります。
一方で、データ分析などデータサイエンスティスト向けの内容は含まれていないため、データ分析は別のサービスや書籍で学ぶ必要があります。
よって、本サイトは、Pythonの基礎を、無償で、自分のペースでコツコツ学びたいと考えている人に、検討してみてもらいたいサイトになります。
サイト名 | Python-izm |
---|---|
運営団体 | 不明(個人?) |
料金(税込) | 無償 |
学習時間(目安) | 100時間以上 |
学習内容 | 「Python概要・インストール方法・他言語との比較」ほか 「文字列・数値・配列・タプル・リスト・if文・for文・while文」ほか 「関数・メソッド・ファイル操作・with文・内容表記」ほか 「PDF生成・画像処理・SQLite・Excel操作」ほか |
受講スタイル | WEBサイト閲覧形式 |
特徴 | Pythonをキーワード毎に学べるサイト 入門編8テーマ、基礎編22テーマ、応用編49テーマと豊富なコンテンツ |
まとめ
今回は、Pythonを学べるオンラインサービス6選を紹介しました。
いまやPythonを無償・低価格で学べるオンラインサービスは数多く存在します。そのため、数十万円のスクールに通わなくても、誰でも気軽にPythonを学び始めることができます。
一方で「データ分析ができるようになりたい。そして、そのためにPythonを使えるようになりたい」などの具体的な目標がある場合、選ぶべきサービスは絞られてくるのかもしれません。
じゃあ。
関連記事