クラウドワーカーでやりたい仕事のキャリアをつくる

クラウドソーシングが身近になった近年、キャリア開発の1つとしてクラウドワーカーとして登録する人が増えています。フリーランスだけでなく、企業に勤めながら副業としてもクラウドワーカーとして働く背景について考えたいと思います。

人生100年時代のキャリア開発

皆さんは、人生100年時代を生き抜くためのキャリア開発について考えたことがあるでしょうか。キャリア開発をするうえで、仕事は大きく3つに分類できます。1つ目は、自分が欲しいと思う知識やスキルを得るためにやりたい仕事です。2つ目は、現在の自分のスキルや能力できる仕事です。3つ目は、市場におけるニーズが高い仕事です。

キャリア開発

これら、3つをどのように組み合わせてキャリア開発を行うかが大切です。3つ全てそろった仕事が継続すれば、モチベーションも高まるし、失業することもなく、高い報酬を得ることができます。ただ、人生100年時代において、この3つを継続させることはなかなか難しいのではないでしょうか。100年時代のキャリア開発は、安定的な直線的な線ではなく、新たなスキルや知識の習得が欠かせません。

ワークライフバランスではなくビヨンド・ワークライフを目指す(Beyond work-life balance)

みなさんは、ワークライフバランスを重視して働いていますか。ワークライフバランスは、仕事とプライベートを切り分けて、それぞれを充実させることです。この場合は、バランスが大切になるので、両者のバランスを図ることが必要になります。どちらかの割合が想定より多くなれば、充実感は得られないかもしれません。

一方、先に述べたキャリア開発の3つがそろった仕事は、天職だといえます。この状態では、仕事やプライベートの境はなくなり、仕事とプライベートは一体化した日常に変化します。ワークライフバランスを超えた(beyond)、ビヨンド・ワークライフバランスを実現しましょう。

クラウドワーカーで「やりたいこと」を「できること」に変える

クラウドワークでキャリア開発を行う、なんていうと、少し違和感があるでしょうか?

新しいスキルや知識を得たいと思っても、組織では個人のキャリアアップを優先した配置変更はたやすくないはずです。また、ジョブローテーションでも、配置転換のサイクルは年単位であることが一般的だと思います。手軽に自分が得たい知識やスキルを加速度的に増やすには、クラウドワーカーとして働くことは有効な選択肢の1つです。例えば、AIやビッグデータ解析、ブロックチェーンの分野で新規事業を計画している企業からの案件をリモートワーカーとして引き受けることで、その分野の知見が一気に深まり、業界とのネットワークも構築することができます。リモートワークで、他業界の知見を求める企業は近年急激に増えています。これを活用しない手はないと思いませんか。

もちろん、副業で行う場合は、会社の職務規程に抵触しないか、本業の仕事がおろそかにならないかなどの配慮が必要になります。

人生100年時代のキャリア開発では、クラウドワーカーとして本業では得られないスキルや知識を得る働き方が効果的になりそうです。

まとめ:

人生100年時代を生き抜くために、クラウドワーカーとして新たなスキルや知識を獲得しませんか。世の中でニーズのあるやりたい仕事をできるに仕事に変えることで、ビヨンド・ワークライフバランスが実現します。

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ABOUTこの記事をかいた人

ビジネスパーソンのリスキングを支援するパラレルキャリア研究会を主宰。 【経歴】 京セラ→アマゾンジャパン→ファーウェイジャパン→外資系スタートアップ→独立(起業)。早大商卒、欧州ESADEビジネススクール経営学修士(MBA)。「デジタル戦略コンサルティング(社外のデジタル戦略参謀)」、「講師業」、「Webアプリ開発」、「データサイエンス」を生業にするパラレルワーカー。