M1 MacbookにMinicondaをインストールしてみた

パソコンとハーブティー

 

別記事「Python開発環境ツール Anacondaの3つの特徴と注意点」では、Python開発環境ツールAnacondaを紹介をしました。そして、著者自身も、Anacondaを使用してきました。

しかし、先日M1 Macbook Airを購入したことに伴い、これまで使ってきたAnacondaではなくMinicondaをインストールしてみました。

 

ということで、今回の記事では、

  • Anacondaは知っているけど、Minicondaは知らなかった
  • M1 MacbookにPython開発環境の導入を考えている
  • M1 MacbookにMinicondaをインストールしてみたい

 

という人に向けて、Minicondaの概要および、M1 MacbookにMinicondaをインストールする方法を紹介していきます。

 

プログラミングの画面

 

M1 MacbookにMinicondaをインストールしてみた

 

 

Minicondaとは?

 

Miniconda(ミニコンダ)は、Conda(コンダ)から無償で提供される、Anaconda(アナコンダ)の最小構成版のインストーラーです。

 

最小構成版のインストーラーとして、プログラミング言語「Python」とパッケージ管理システム「conda」などが含まれています。

一方で、開発環境ツール「Jupyter Notebook」や、「pandas」「matploblib」などの個別パッケージは、ユーザー自身で、Condaが管理するパッケージ群より導入する形となります。

 

ということで、Minicondaをお薦めできる人、MinicondaではなくAnacondaをお薦めできる人は次の通りです。

 

Minicondaをお薦めできる人

 

  • 使用したいパッケージを最小限に抑えディスク容量を抑えたい人
  • 必要なパッケージを個別にインストールしても問題ない人
  • CUIベース(コマンドベース)でのインストールに抵抗がない人

 

MinicondaではなくAnacondaをお薦めできる人

 

  • PythonおよびCondaを初めて利用する人
  • インストールに必要となる最低限の容量3GB程度が気にならない人

 

 

Minicondaインストール前提

著者がMinicondaを選んだ理由

 

著者はこれまではSurface Pro(Windows 10 Pro)にAnacondaをインストールして使用していました。

このAnacondaには、「Python」および、開発環境の「Jupyter Notebook」が標準で搭載されていますが、それ以外にも「JupyterLab」「Spyder」「R」などのアプリも搭載されています。

Anacondaをインストールした当時は、これらアプリもいつか使うかもしれないと考え様子見をしておりましたが、結果的に使うことはありませんでした。

 

今回M1 Macbook Air購入し、新たにPython開発環境を構築するにあたり、Anacondaで標準搭載されているいくつかのアプリは不要と思い、Anacondaの最小構成版であるMinicondaを選びインストールにTryしました。

 

MinicondaのインストールPC概要

 

著者が今回、MinicondaをインストールしたPCの概要は下記の通りです。

  • PC:Macbook Air(M1 2020)
  • OS:macOS Monterey(version 12.1)

 

MinicondaはM1 Macbookに対応している?

 

MinicondaをM1 Macbookにインストールを進めるにあたり、著者は先人の体験談を参考にしたいと思い、google検索で調べました。

しかし、2022年1月時点のgoogle検索における上位記事によると、「MinicondaはM1 Macbookに対応していない」という内容の記事を始め、「M1 Macbookには、MinicondaではなくMiniforge」と、Miniforgeのインストール方法を紹介する記事など、M1 MacbookにMinicondaをインストールしてみたという記事を見つけることができませんでした。

 

一方で、Minicondaの公式サイトではM1 Mac向けのPython3.8パッケージの存在を確認することができます。

そして、最終的にはMinicondaをM1 Macbookにインストールすることが出来ました。

 

ということで、ここからは、M1 MacbookにMinicondaをインストールする方法を紹介していきます。

 

Mincondaのインストール手順

1. 公式サイトよりダウンロード

 

Mincondaの公式サイトよりM1 Mac向けのインストーラーをダウンロードします。

ページの前半にある最新のMincondaインストーラーリンク、またはページ中盤にあるmacOSインストーラーの中から、”Python3.8 Miniconda3 macOS Apple M1 ARM64ビットbash”とかかれたファイルを選びダウンロードします。

mincondaのインストーラー

 

2. ターミナルよりシェル実行

 

公式サイトからインストーラーを無事ダウンロードした次はインストールです。

 

しかし、さきほどダウンロードしたファイルはダブルクリックで実行してもインストールは始まりません

 

著者もWindowsでやっている感覚でダブルクリックでインストーラーが起動すると思い、ファイルをダブルクリックをしましたが、

「“Miniconda3-py38_4.0.1-MacOSX-arm64.sh”を開けませんでした。テキストエンコーディング“Unicode(UTF-8)”には対応していません。」

と表示され、一瞬戸惑いました。しかし、これは、テキストエディタのエンコーディング設定が問題という訳ではありません。

 

 

調べた結果、ダウンロードしたファイルはシェル形式のファイルで、ターミナル上で実行させるのが正しい方法のようです。

そのため、そこからターミナルを起動します。ターミナルはDockにある「Launchpad>その他」の中にあります。

 

ターミナルが起動したら、ダウンロードしたフォルダに移動をした上で、ダウンロードしたファイルを実行させます(Enterを打ちます)。

% cd Downloads 
% bash Miniconda3-py38_4.10.1-MacOSX-arm64.sh 

→「Enter

 

実行(Enter)した後に、次のようなメッセージが表示されれば、正しくインストール手続きができます。

Welcome to Miniconda3 py38_4.10.1
In order to continue the installation process, please review the license
agreement.
Please, press ENTER to continue

→「Enter

 

次に「End User License Agreement」が表示されるので、合意できる場合は「yes」を入力。

さらに、インストール先を問われるので、変更の必要がなければ「Enter」を入力。

そうすると、次のようにMinicondaで導入させる最小限のパッケージがインストールされていきます。

brotlipy pkgs/main/osx-arm64::brotlipy-0.7.0-py38h1230e6a_1002
ca-certificates pkgs/main/osx-arm64::ca-certificates-2021.4.13-hca03da5_1
certifi pkgs/main/osx-arm64::certifi-2020.12.5-py38hca03da5_0
cffi pkgs/main/osx-arm64::cffi-1.14.5-py38h9e348fd_0
chardet pkgs/main/osx-arm64::chardet-4.0.0-py38hca03da5_1003
conda pkgs/main/osx-arm64::conda-4.10.1-py38hca03da5_1
conda-package-han~ pkgs/main/osx-arm64::conda-package-handling-1.7.3-py38h1230e6a_1
cryptography pkgs/main/osx-arm64::cryptography-3.4.7-py38h9dbe03d_0
idna pkgs/main/noarch::idna-2.10-pyhd3eb1b0_0
libcxx pkgs/main/osx-arm64::libcxx-12.0.0-hf6beb65_0
libffi pkgs/main/osx-arm64::libffi-3.3-hc4ed4cf_2
ncurses pkgs/main/osx-arm64::ncurses-6.2-hc4ed4cf_0
openssl pkgs/main/osx-arm64::openssl-1.1.1j-h1230e6a_0
pip pkgs/main/osx-arm64::pip-21.0.1-py38hca03da5_0
pycosat pkgs/main/osx-arm64::pycosat-0.6.3-py38h1230e6a_0
pycparser pkgs/main/noarch::pycparser-2.20-py_2
pyopenssl pkgs/main/noarch::pyopenssl-20.0.1-pyhd3eb1b0_1
pysocks pkgs/main/osx-arm64::pysocks-1.7.1-py38hca03da5_0
python pkgs/main/osx-arm64::python-3.8.11-h35b60ff_4_cpython
python.app pkgs/main/osx-arm64::python.app-3-py38h1230e6a_0
readline pkgs/main/osx-arm64::readline-8.1-h1230e6a_0
requests pkgs/main/noarch::requests-2.25.1-pyhd3eb1b0_0
ruamel_yaml pkgs/main/osx-arm64::ruamel_yaml-0.15.100-py38h1230e6a_0
setuptools pkgs/main/osx-arm64::setuptools-52.0.0-py38hca03da5_0
six pkgs/main/noarch::six-1.16.0-pyhd3eb1b0_0
sqlite pkgs/main/osx-arm64::sqlite-3.35.4-h9835d80_0
tk pkgs/main/osx-arm64::tk-8.6.10-h6b60437_0
tqdm pkgs/main/noarch::tqdm-4.61.2-pyhd3eb1b0_1
urllib3 pkgs/main/noarch::urllib3-1.26.6-pyhd3eb1b0_1
wheel pkgs/main/noarch::wheel-0.36.2-pyhd3eb1b0_0
xz pkgs/main/osx-arm64::xz-5.2.4-h1230e6a_0
yaml pkgs/main/osx-arm64::yaml-0.2.5-h1230e6a_0
zlib pkgs/main/osx-arm64::zlib-1.2.11-hca03da5_3

 

この後に、Minconda3の初期化を問われるので、実行する場合は「yes」を選択。

 

初期化後に次のようなメッセージが表示されますが、conda環境を起動時にアクティベートしたくない場合は環境変数を変える必要があるとのこと。当面の間は放っておくことにします。

 
If you'd prefer that conda's base environment not be activated on startup,
set the auto_activate_base parameter to false:

conda config --set auto_activate_base false

Thank you for installing Miniconda3!

 

以上でPython3のインストール処理は完了となります。

 

3. Pythonがインストールされたことを確認

 

Pythonのインストールが完了した後は、正しく起動できるかの確認を行います。

一度ターミナルを落とし、再起動したうえで下記の通り打ち込みます。

% which python3

 

次のような結果が返ってきた場合は、インストールしたMinicondaのPython3コマンドへのパスが通っていることになり、OKです。

/Users/{user_name}/miniconda3/bin/python3

※ {user_name}:ログイン時のユーザー名

 

4. Pythonの実行確認

 

最後にPythonの動作確認を行います。

さきほどの続きでターミナル上でPython3と打ち込むと、

% python3

 

次のような起動メッセージが表示されます。

Python 3.8.11 (default, Jul 29 2021, 14:57:32)
[Clang 12.0.0 ] :: Anaconda, Inc. on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.

 

起動後の >>> 表示が、Python3のプログラムを受け付け可能な状態であることを示します。

プログラムの動作確認のため、”hello world”を表示させてみます。

>>> print("hello world")

次の通り結果が返ってくればOKです。

hello world

 

四則演算も確認します。

>>> 1+1

これも問題なさそうです。

2

ということで、ターミナル上のPython3の動作の確認もできました。

 

5. ターミナル上のPythonの終了

 

最後にターミナル上でexit()と入力し、Python3を終了させます。

>>> exit()

 

 

まとめ

 

今回の記事では、「M1 MacbookにMinicondaをインストールしてみた」と題して、

  • Minicondaの概要
  • Minicondaをお薦めできる人
  • Minicondaのインストール手順

 

を紹介していきました。

 

Minicondaをインストールすることで、M1 Macbook上でPythonを実行することができるようになりました。

しかし、Minicondaのインストールだけでは、Python開発環境の「Jupyter Notebook」を使うことができません。

 

ということで、次回の記事では、Minicondaに「Jupyter Notebook」を追加導入する方法を紹介したいと思います。

 

じゃあ

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

パラレルキャリア研究会創設メンバー 岩手県出身。東北大学工学部卒、同大学院工学研究科修了。半導体メーカーに入社後、エンジニアとして半導体製品の企画・開発に従事。30代後半に軸ずらし転職でキャリアをシフト。本業の傍ら独学でPython&統計学を学習中。1児のパパ。趣味は日本酒、ロードバイク。中小企業診断士、SAKE DIPLOMA。