副業にクラウドソーシングを利用してみたいけれど、「時間的に大丈夫なのか」と不安に思ったことはありませんか。躊躇する理由は、クレームにならないかという心配からだと思います。クラウドソーシングで求められるレベルってどのくらいなんでしょうか。
副業でクラウドワーキングする人のハードル
副業でクラウドソーシングを利用する人が増えています。本業があるので、時間的な制約があり品質が心配といった声を耳にします。クライアントからすると、クラウドソーシングだからといって品質は低くても仕方ないとは思わないですよね。ただ、当たり前のことですが、クライアントが満足する絶対的な基準はありません。
では、どうしたらいいのか?
期待値をコントロールすることです。
クライアントからすると、クラウドワーカーは外部の人なので、どんなアウトプットが出てくるのか想定が難しいです。そのため、クライアントからすると不安があります。
クライアントがクラウドソーシングで利用する理由は、大きく2つあります。1つは、時間単価に対する意識が高い人です。自分でなくてもできる仕事は、外部の専門家に依頼して、自分は代わりが効かないコア業務に集中するためです。もう1つは、自分にはノウハウがないので外部の専門家にお願いするケースです。
どちらが、品質に対する要求が高いかといえば、当然自分でもできる業務を依頼する人です。依頼主の頭の中には、こんな成果物が欲しいというイメージがあるでしょう。そのため、クラウドワーカーは、成果を高めるにはクライアントの期待値をコントロールすることが大切になります。
クライアントのタイプによって期待値をコントロールしよう
クラウドソーシングで品質を高めるための制約は、「時間」と「報酬額」ではないでしょうか。クライアントの期待値をコントロールするには、クライアントと制約について認識を合わせることが大切です。
クライアントにノウハウが乏しいので、コンサルタントに依頼する案件では、クライアント側にプロジェクで必要になる「時間数」や「金額」について参照情報が不足していることが多いです。プロジェクトに着手する段階で、全体のボリューム感や構成、クライアントが求めている情報が公開情報で手に入るか、書籍やレポートなどを購入しないと情報が得られないのかなど、プロセスをクライアントと共有することです。
反対に、クライアントがコア業務に集中するために、クラウドソーシングを利用している案件ではどうでしょうか。おそらく、クライアントは、そのような業務を数多く対応してきた可能性が高いのではないでしょうか。その場合、クライアントには、自分だったらこのぐらい時間でこんなアウトプットができるという品質基準が明確です。こういったクライアントの期待値をコントロールするためには、プロセスに加えてアウトプットの想定をクライアントと共有することが大切です。
アウトプットは最低限、期待値を上回ろう
クラウドソーシングで仕事をする場合、対話形式で話すのは、初回ヒアリング、中間報告、最終報告の3回前後ではないでしょうか。それ以外は、メールかチャットワークやSlackなどのコミュニケーションツールでのやり取りになると思います。だからこそ、対話形式で話す中間報告や最終報告は大切にしましょう。単に、アウトプットを説明するだけでなく、これまでの仮説や代替案があれば、それらをなぜ止めたのかなど仮説検証プロセスや思考プロセスをクライアントに共有するようにしましょう。
クライアントがコンサルタントのアウトプットに対して満足するかどうかの基準は期待値との差です。アウトプットが期待値よりもよければ満足度しますが、悪ければ不満を持ちます。
繰り返しになりますが、クライアントの期待値をコントロールすることが大切です。特にクラウドソーシングは、時間や報酬への制約があるので、コンサルティング会社が提供するようは期待値を圧倒的に上回る感動的なアウトプットを提供することは難しいでしょう。だからこそ、期待値の方をコントロールする必要があります。ただし、アウトプットはクライアントの期待値を最低限越えないとクレームになりますので注意してください。期待値をどの程度上回るかは、クライアントにまた指名してもらいたいのかによって決めてはどうでしょうか。
まとめ:
クライアントがクラウドソーシングを利用している背景を知ることが、クライアントの満足度を決めるポイントです。クラウドソーシングでは、クライアントによってさまざまな品質基準があるので、クライアントの期待値をコントロールすることで適正な品質を担保しましょう。