ビジネス英語力アップに役立つオンライン英会話利用法

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次世代のビジネスパーソンにとって、ビジネス英語が必要なスキルだという点については、次世代ビジネスパーソンに必須となる8つのポータブルスキルでお話しました。ビジネル英語を身につけることで、外資系企業や他国での就職など将来の選択肢が広がり、また外国人の知り合いができるなど新たなコミュニティーに参加することで知見も広がります。特に、これまで仕事などを通じて積み上げた専門性がある30〜50代のビジネスパーソンが英語を身につけるだけで、その希少性は倍以上になります。

ビジネス英語力アップのためにオンライン英会話を利用する方も多いでしょう。現在ではレアジョブ、DMM英会話、Camblyなどさまざまなオンライン英会話サービスが提供されており、非対面でもレッスンできることから人気が再燃しています。しかし、オンライン英会話も漫然とレッスンに参加するだけでは高い効果は見込めません。今回は、ビジネス英語力アップに役立つオンライン英会話の使い方についてお話します。

前提:学習テーマを1つに絞る

本題に入る前に、オンライン英会話に臨む大前提として「学習テーマを1つに絞る」ということをおすすめします。私は基本的に、オンライン英会話で講師と世間話をして終わってしまうのは非常に勿体ないと感じています。同じ時間を使うのであれば、ボキャブラリーの習得や発音の上達など、自分でテーマを設定してから臨むのがおすすめです。

私は昔、通っていた英会話学校にスピーチ原稿を持ち込み「これから14分間の音読をするから、発音で変なところがあったら指摘してほしい」とお願いしたこともあります。自分の学習テーマを持ち込むことでより実践的になりますし、さらなる理解が深まります。

この「自身でテーマを定めて教材を持ち込むほうが、学習効果は高まる」という前提を踏まえて、私がおすすめするオンライン英会話の用途をご紹介します。

用途①:ボキャブラリーの習得に役立てる

自分が新たに習得した単語や、今後使いたい単語について「この単語はどのように風に使っているの?」と、ネイティブならではの使い方を尋ねることで、その単語に対する理解がより深まります。さらに、その単語を使った会話を実際に相手としてみることで、実践的に使い方を学ぶことができます。

用途②:発音矯正に役立てる

「これをやれば飛躍的に伸びる!ビジネス英語勉強法【発音編】」でお話したように、英語はフォニックス(Phonics)が基本となります。日本人の発音は中学校1年生レベルで止まっていますから、発音の矯正は必須です。そのため、オンライン英会話を使って自分が単語レベルで正しく発音ができているかをチェックしてもらったり、文章を読み上げて正しく発音できているかを判断してもらったりすることは非常に有意義です。

英語でのプレゼンテーションやスピーチなどを控えている場合には、実際に自分のプレゼンテーションなどを見てもらう、もしくは録音した動画を見てもらうなどの使い方もできます。現在ではスマートフォンで自分の英語プレゼンや友人との日常会話なども簡単に録音できますので、それをオンライン英会話の講師に見てもらい、発音をチェックしてもらったり、あるいは「ここはこういう表現もできるよ」というアドバイスをもらったりするのもいいでしょう。

用途③:いろいろな国の英語の発音のクセに慣れる

一口に「英語」といっても、イギリス英語とアメリカ英語はもちろん、インドやシンガポールなど国によっても話される英語にクセがあります。私もシンガポール人とビジネスをする際に、最初は聞き取りに苦戦しましたが、クセに慣れてしまえば聞き取りやすくなります。それらのクセに慣れるという意味では、さまざまな国籍の講師と喋ってみるというのはいい訓練です。今後、多国籍な環境でビジネスをしたい方などは特に、コミュニケーション時のストレスを軽減させるという意味でも、あらかじめさまざまな国籍の人の英語に触れておく経験は貴重です。

用途④:自分の書いた文章をネイティブチェックしてもらう

これは私がよくやっていることなのですが、オンライン英会話の講師に英文をネイティブチェックしてもらっています。オンライン「英会話」ではありますが、実際のところ会話しなくても特に問題はありません。英語でスピーチ原稿を作成する必要がある方や、英語での資料提出が必要な方などは、ネイティブチェックをお願いするのも一手です。

用途⑤:現地の市場調査に利用する

オンライン英会話を現地の市場調査のために使う人もいます。例えば、旅行を計画している国の観光名所や現地のおすすめ情報を聞く場合にも役立ちますし、現地でビジネスを始める際の事前調査などにも有用です。

まとめ:

オンライン英会話に取り組む目的は人それぞれだと思いますが、共通するのはこちらから自発的に依頼すること、こちら側からテーマを持ち込むというのが大切ということです。これはマンツーマンの英会話学校などにも言えることであり、ただ漫然と世間話をしたり先方から提示された教材に従って学習するよりは、自分が持ち込んだ教材に沿って勉強する方が確実に学習効果は高いです。

自身の課題をテーマに設定した方が自分事に落とし込めますし、先方が用意したテキストと同じシチュエーションに日常で出会うかは不明です。そのぶん、自身の課題をテーマにすれば再現性も高く、遥かに効率的といえるでしょう。

私達は30代から50代のビジネスパーソンに向けて、パラレルキャリア研究会というコミュニティーを運営しています。当研究会ではビジネス英語もパラレルキャリア開発の対象として、互いに能力を高め合う場を提供しています。英語は生き方も変えてくれますし、他の学習テーマとは違う独特な魅力があります。

現在は新規会員も募集中ですので、私達と一緒に学んでみたいという意欲のある方、ビジネス英語の向上やパラレルキャリアに少しでも興味がある方は、お気軽にこちらからお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

ビジネスパーソンのリスキングを支援するパラレルキャリア研究会を主宰。 【経歴】 京セラ→アマゾンジャパン→ファーウェイジャパン→外資系スタートアップ→独立(起業)。早大商卒、欧州ESADEビジネススクール経営学修士(MBA)。「デジタル戦略コンサルティング(社外のデジタル戦略参謀)」、「講師業」、「Webアプリ開発」、「データサイエンス」を生業にするパラレルワーカー。